クリック?
クラック!
初めまして。と言った方がいいかもな。
俺は。今回ナレーターを勤める者だ。とは言ってもどっちかってーと諌め役になりそうな気がするが(遠い目)
…まあいいや。
一応言っておくがこれはパラレルだ。劇みたいなものと解釈してくれると有り難い。D1とD2入り乱れているからいないキャラもいるからな?
さてと、準備は出来たかな?物語の始まりだ。








 昔々、ある国に子供に恵まれない王様とお妃様がいました。
しかし、この度めでたくかわいらしいお姫様が生まれ、国中が祝いました。
祝いの席には妖精達も来ており、それぞれ祝福の言葉とささやかな魔法をかけていった。



まず一人目は…
「んーねぇ。これ、醜くしちゃダメ?」
 可愛く首を傾げながらリアラが尋ねる。
というか俺に話しかけるか?普通。一応ナレーターなんだが。
「うふふ。いいじゃないそんなの。それで、いいの?」
…止めとけリアラ。話の都合っつーもんがある。つか姫だから一応。な?
「…チッ。分かったわ。素敵なお姫様になりますよーに(棒読み)」
舌打ち聞こえてるぞー(苦笑)んじゃまあ次に進み出たのは…ハロルドだった。
「実験台としてこの薬を−…」
待て待て待て待て(汗)素でやるのかそれ。
「あら、もちろんよ。誰かが犠牲にならないとっv」
(溜息)…後で付き合うから。助手として。
「そう?ならいいわ。今はひいてあげる」
どーも。…いつ魔法かけたかは知らんがな。



 祝福の言葉と共に次々と妖精達が魔法をかけていく。そしてあと一人…
と思ったらいきなり悪名高い魔女が現れました。後ろにワカメヘアの影を従えて。…なあ、カラスは?
「誰よあんた」
「私はエルレイン。何故このような祝いの席に私を呼んでくださらなかったのでしょう」
「というか呼ぶ義理なんてないじゃない」
 腕を組みながらエルレインを睨む王妃。
「愚かな…。そこまで言うのなら仕方ありません」
 そう言って魔女はお姫様に魔法をかけました。16歳の誕生日に糸車の針で刺して死ぬ。−と。
今思えばかなり間抜けな死に方だよなコレ。
を手に入れる為にはこれくらいしないといけませんから」
誇って言うものでもない気がするんだがな。
 けれどそうは上手く行かないのが世の中と言うもので。
 魔女が去った後、最後に残っていた妖精が王様と王妃様の前に来ました。
「魔女のかけた魔法は強力で完全に消し去る事はできない。けれど緩和ならできるだろうね」
 そういってカーレルは魔法をかけた。



死の代わりに眠りを。運命の人が現れるまで。と−




……なんか流石。と言いたくなるような手際だなカーレルさん。
 お姫様は死は免れたものの、糸車の針で指すことまでは変える事は出来なかった。そこで王様は国中の糸車を集め、燃やしたのでした。








 そして月日は流れ、お姫様は16歳の誕生日を間近に控えた頃。
「おい」
ん?あぁリオン。なんか用か?
「何で僕がこんな格好しなきゃいけないんだ(怒)」
似合ってるから良いじゃん。ちなみにお姫様はそんな口聞かないから。はいサクッと進めたいから苦情はまた今度なー



 そして、ある日お姫様は王様と王妃様に呼ばれました。
「なんだ」
「リオン…あんたやけに似合うわねー」
 思わず王妃が呟く。
「用がないのなら帰るぞ(怒)」
「ああ待てって。糸車には気をつけろよ」
「フン。僕がそんなへますると思ってるのか?」
……見事に上下関係逆だな。いいのか?スタン。それで。
「まあいつもの事だしな」
 そう言って苦笑するスタン。 それで片付けられるのか…
「おい、先に進めなくていいのか?」
おやお姫様。話は終わったのか?つーかいやに協力的じゃんか。
「早いところ終わらせたいだけだ」
………………ほお?ま、お姫様がそれでいいなら俺も口を挟まないけどな。
「?」
さーて、とりあえず先進めるか。うん。さっさと速やかに滞りなく進めてみよう。
「おい、?」
あーお姫様は舞台裏待機な。




 そして王様達の忠告から数日後のこと。お姫様が部屋に戻るとそこには一台の糸車が置かれていた。
「………」
あ、今あからさまに嫌な顔しただろリオン。いっとくけど指刺すんだからな?嫌でもやるんだからな?
「………」
こら逃げるな(がしっ)…しゃーないなー。刺した振りでもしておけば?進まないから。
「…なんで僕が」
だってそーゆー役だし。決めた奴を怨め。というか本当、早く進めた方がいいぞ。
「?何を言って−…」
「−エンシェントノヴァッ!」
「なっ…」
ゴゥッ
グサ
あー言わんこっちゃない(溜息)
 偶然かわざとか(恐らく後者)リオンの死角から放たれたエンシェントノヴァが見事に直撃した。 痛そうな音もしたから指を刺したのだろう。と心の中で合掌する
さ、て。次行こうか。某聖女様が苛立たないうちに。











(無理矢理)眠りについてしまったお姫様に王様達は悲しみました。 その様子を見ていた妖精達はせめて夢の中では…。と城の人々に眠りの魔法をかけました。
そして来たるべき時がくるまで全て眠りにつかせ、茨で城を取り囲む魔法を。
 しばらくして、噂を聞いて一人の王子が精霊を連れてやってきました。
「此処、でいいんだよね?」
『そのはずだよ、マスター』
 城を見上げながら精霊が返します。
ちなみに精霊はひょんなことから王子と出会い、彼を気にいった為一緒にいるのでした。
茨を抜けた先に城はあります。……、大丈夫かー?
「大丈夫だよ。けどナレーターが先に話しかけるのはアリなの?」
あー大丈夫。そこらへん作者は寛大だから。
「…ならいいけど。んじゃセドゥ、行こっか」
 そう言って王子は精霊と共に茨を切り倒しながら城へと向かいました。
 切り倒しつつ進んで行くと、ぐにゃり、と空間がよじれ、魔女が現れました。
「よくぞ此処まで来ました、。さあ、私と共に−「ざけんじゃないわよエルレインっ!」
「リ、リアラ?」
おおっと、以前、眠り姫に祝福をした妖精の一人が魔女に立ちはだかりました。
「愚かな…刃向かう気ですか」
は私のよ!あんたみたいなおばさんになんか渡すもんですかっ!」
「何を生意気な。たかだか小娘の癖に」
「それはどーかしら?少なくとも、ワカメヘアーの奴を連れてるあんたには言われる覚えはないわっ」
…だんだん低レベルな言い争いになってきた模様。 さりげに物扱いされてるけどそこんとこどーよ、
「いやどうと言われても…。まぁとりあえず」
とりあえず?
にこり、と黒い羽をはやしながら笑ったはリアラに向かってこう言いました。
「リアラー!ストレス発散してもいいよー。私が許可するから
「さっすが私のね!!行くわよ!エルレインッ!!」
……便乗する気か?
「せっかくやる気になってるのに邪魔しちゃ悪いでしょう?(微笑)」
 それじゃあ今のうちに行こうか。と王子は余波をかわしながら城の中に入っていきました。



 コツ、コツ、と王子が塔の階段を上がるとそこにはお姫様が眠っていました。
「…ねえ
んー?なんだ?
「やっぱり絵になると思わない?これ」
 そう言ってお姫様に視線をやって苦笑する。
まあ確かに。(無理矢理眠らされたとはいえ)
『……ねえマスター』
「なに?」
 リオンの髪をいじりながらはセドゥに聞く。
 …微かにリオンが青筋を立てているがさらっと無視してる辺り流石というか何と言うか。
『ほんっとーにこんな奴にするの?』
そして何故か精霊はお姫様のことを嫌っていました。おそらく、本能的に何かを感じ取ってるのでしょう。
うわー相変わらずリオンの事を嫌っているなお前。
『嫌いなものは嫌いだもん』
「私はどうしてセドゥがリオンを嫌っているのか分からないんだけどねぇ…」
とりあえず分からないままでもいいと思うぞ俺は。
『本当ーにやるの、マスター?』
「セドゥ…これが一応セオリーだよ?」
一応な。で、本音は?
「反応が楽しみだと思わない?(にっこり)」
 敢えて、誰の。とは言わない
段々、どこぞの誰かの影響を受けてきている感じが端々と見られる今日この頃。
『駄目ーっ!マスター絶対っダメ!』
「あははは」
『笑い事じゃないからーっ!マスター、ほんとーに考え直そうよ!コレなんかに人生棒に振らなくていいってば!』
 その言葉にさすがにリオンもムカついたのか、むくりと起きあがって言い返す。
「…ちょっと待て。コレとはなんだコレとはっ」
『お前なんかコレで充分!』








 ……なぁ、
「んー?」
 ぎゃいぎゃいと喧嘩する二人をにこにこと少し離れた所で眺めている
もしかしなくとも狙ってただろこの展開。
「うん。これが被害が一番少ないかなって」
というと?
「セオリー通りキスしたら終わった後、リオンがリアラの餌食になりそうな気がしたから」
あー納得。




 こうしてお姫様の魔法は解け、一部城を破壊されつつも幸せ(?)に暮らしましたとさ。






























「―――と、いう夢を見たのですよ」
「なんだそれは」
憮然とした口調でジューダスが言う。
場所は地上軍基地。ハロルドはソーディアンの最終調整に行っており、他の皆もそれぞれ散っている為 偶々部屋にいた二人に今朝見た夢のことを話したのだ。
「なんにしても面白い夢見たなー
「あ、もそう思う?」
「おう。特にジューダスが姫やってるとことか
「おい」
「あっはっは。照れない照れないついでに部屋の中で剣振り回そうなんざ考えるなよ?」
「………。(言われなければやろうかと思っていた人)」
そんな二人を見ながらくすくすとは笑う。今、この瞬間だけは、穏やかな時間が流れていた。








「もうすぐ、カイルたちも戻ってくるかもな」
「そしたら、この夢を話してあげよっか」
「だなー」
「……明らかに楽しんでいるだろう。お前達。」
「「もちろん」」









-後書き- 
えーと、えーと。ごめんなさい。(のっけから土下座)
というわけで、1万hit記念夢はD1&D2キャラによるギャグ夢でした。
ちなみにこの話を思いついたのは丁度1年前、塾で英語を取っていたとき、先生が「ライオンは眠っている」 を英訳したのがきっかけ。はい。石投げないでください。
カイルとロニやシャル出てないですけど。けど一応設定ではカイル達はリアラに召還されて戦うはずでした。
そしてシャルはリオンの傍にいたはずでした。…おかしいな。なんで出せなかったんだろう。
そして今回、D2に出演予定の男主のがナレーターを勤めてます。先駆けで出してみました。てへ。
とまあ、そんなわけですが(どんなだ)こんな管理人及びこのサイト共々よろしくお願いします。

06/12/9   gloria 管理人・邑月紅鵺